研究調査

research study

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市民の多様性を考慮した参画型管理手法の検討

プロジェクトリーダー:久保田 尚
年度:2003年, プロジェクトナンバー:H505

背景と目的

交通管理においても市民参加が重要であることはいうまでもないが、市民の側についてみると、積極的に交通管理に参画しようとする人がいる一方で、サイレントマジョリティーの存在も広く認識されている。身近な生活道路の交通管理は市民の交通生活に大きな影響をもつことから、そうした様々なタイプの市民の意見を取り入れつつ計画策定を進めることが望ましい。本研究は、地区交通管理の事例研究を中心として、市民の多様性を考慮しつつその参加を促す手法を比較検討するとともに、積極的な参画型交通管理の推進を図る方法論を探ろうとするものである。

期待される成果

(1) 交通管理への市民のかかわりに関する調査
 交通管理に関する市民の関わり方について、都道府県警察担当者を対象とする調査を実施する。
1)市民のかかわりについての担当者の見方・考え方等
2)市民意見を聴取する既存の仕組み(標識ボックス等)の整理と現状認識

(2)交通管理計画策定における市民のかかわりに関する事例調査
1)スクールゾーン等の設定における市民の役割の事例分析
2) バス関連施策における市民の関与

(3)市民参加型地区交通管理計画の策定プロセスの事例研究―台東区谷中
1)住民の多様性を考慮した参加手法の比較検討
 住民参画型調査、「押しかけ説明会」、ワークショップ、社会実験などの各種手法の有効性を、台東区谷中地区で進行中のプロジェクトと連携しながら検討する。
2)ワークショップ対応型シミュレータの開発と活用
 ワークショップの場で活用できる対話型シミュレータを開発し、プロジェクトの中で実際に活用しながら有効性を評価する。

(4)市民参画型交通管理のための方法論のまとめ
 上記の検討に加え、内外の事例を参考にしつつ、わが国に適した市民参加の方法論、とりわけ積極的参画を促すための方法論を整理する。

成果物

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