research study
≪社会貢献≫ラウンドアバウトを活かしたまちづくり・地域づくりの展開
背景と目的
1) 事例集出版準備H2645 プロジェクトでこれまでの経験と知見を取りまとめた事例集の草稿を、『日本におけるラウンドアバウトの先導的事例集』の出版原稿として完成させるための編集作業を行う。鈴木弘司事例集分科会長を中心として、大学と民間技術者メンバーを中心として進める。行政メンバーには、内容査読を依頼する。
2) セミナー・シンポジウムの開催全国各地において、ラウンドアバウトを活かしたまちづくり・地域づくりのためのセミナーやシンポジウムを開催する。その際には、上記事例集草稿の内容を含めて紹介する。大学・行政・民間メンバーが、パネリストや講師をそれぞれ分担する。岩貞るみこ会員には、パネリストを是非ともお願いしたい。
3) 自治体へのフォローアップラウンドアバウト整備を計画中・整備中・整備済の自治体に対して、技術的・政策的フォローアップを継続し、地域によるラウンドアバウトを活かしたまちづくりを支援するとともに、その誤用や危険な事例を未然に防ぐ。大学・行政・民間メンバーそれぞれが、内容に応じて臨機応変に対応する。
期待される成果
1) 事例集出版準備: ラウンドアバウトの整備はしたいが、どうしたらよいかわからないといった自治体や技術者が多いのが実態である。技術指針については交通工学研究会で目下編集作業が進められているが、実際に計画を進めていくに際して、IATSS で関与してきたラウンドアバウト整備の先導事例を公表することは、自治体にとって大いに参考となるものであり、今後のまちづくりに大きく貢献する。
2) セミナー・シンポジウムの開催: 全国数か所において自治体担当者や地域住民を対象として、上記の事例集草稿の内容を含め、ラウンドアバウト技術とそのまちづくりへの活用に関する情報提供を行うことは、IATSS でこれまで取り組んできた研究成果を社会に還元する効果的な場となる。また、参加自治体関係者らとの新たな交流も生まれることになる。
3) 自治体へのフォローアップ: 計画中や整備中はもちろんであるが、整備後についても状況の変化に応じて種々の改良事項を検討せねばならない場面が生ずるため、これらへの相談窓口として機能することがこれまでもIATSS に求められ、大きな信頼を得ている。これこそIATSS の社会貢献として重要であろう。