研究調査
research study
途上国における交通問題の現状と改善に関する研究 -カンボジアの事例-
プロジェクトリーダー:北村 友人
年度:2015年, プロジェクトナンバー:H2759
背景と目的
近年、多くの開発途上国で交通環境が急速に変化するなか、交通に関する諸問題(交通渋滞の悪化、交通事故の急増、等)が顕在化している。そこで、本研究では、交通問題が深刻化しつつあるカンボジアを事例として、各種の交通問題の現状を明らかにするとともに、それらの問題に対していかなる改善策があり得るかについて提示することを目的としている。
期待される成果
本研究では、今日のカンボジアが直面している交通問題の現状について明らかにする。そのため、都市工学や交通工学の観点から土井と吉田が、交通行動の観測調査や画像解析を行う。教育学・社会学の視点から北村が、学校を含むコミュニティ環境・道路環境に関する調査を行う。加えて、経済学の観点から交通問題が及ぼす経済的損失の調査も行いたい。これらの現状把握を踏まえて、カンボジア側の協力者たちとともに改善策を検討するが、途上国の交通問題に関する世界的な研究拠点であるインド工科大学デリー校の安全工学研究訓練センターとも連携する。なお、カンボジアでの調査研究にあたっては、カンボジア公共事業運輸省、王立プノンペン大学、カンボジア工科大学、国際協力機構(JICA)プノンペン事務所に加え、IATSSフォーラムの同窓会と連携することを予定している。