研究調査
research study
こどもの自転車交通モビリティ・安全教育プログラムの開発とその障がい児への展開に関する研究
プロジェクトリーダー:吉田 長裕
年度:2017年, プロジェクトナンバー:1709
背景と目的
本研究では、こどもを対象に、多様性を内在した交通モビリティ社会の実現に向けて、適用されている諸制度の展開および可能性に着目して平成27年度に始めた研究である。過去2年間の調査研究の結果、自転車交通に関しては、こどもの交通教育制度は十分に整っておらず、とくに障がい児を対象とした自転車交通・教育プログラムに関しては国内外においても試行錯誤しながら実施している現状にあった。そこで、それぞれの事例における実践例や問題意識等を共有し、障がい児を対象とした交通・安全教育プログラムの実施に関わるガイドラインの策定を目指すものである。
期待される成果
様々な先進事例に基づいて、国内でも課題となっている障がい児向けの交通教育プログラムに関するガイドラインの作成を国際WSを通じて行い、加えてそれを日本から世界に情報発信することで、自転車による障がい者の自立支援とともに豊かな交通社会の実現に寄与することが期待できる。これらのプログラムが実施可能になることで、関心のある学校や団体などでも草の根活動として取り組むことが可能となる。また、既存制度に関わる課題も明確になるため、これらの改善を促すことができる。