研究調査

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プレホスピタル救急車プローブデータからみたmedical control改善のための提案

プロジェクトリーダー:守谷 俊
年度:2016年, プロジェクトナンバー:1608

背景と目的

埼玉県の人口当たりの医師数、看護師数、病院数は全国最低で、重症患者の断りは、件数やパーセント共に全国のワースト5 に入る。2 年前の25 病院合計36 回断られ最終的に亡くなった事案は、これら救急活動を取り巻く環境が背景にある。IATSSのH18~20 年度の研究プロジェクトとして、救命救急活動の効率化は、情報システムや救急病院の整備のみでは成立せず、傷病者、管制センター、救急隊、医師等の高度な連携が不可欠であることを明らかにした。本研究では、研究成果を実践し、救命救急活動記録、救急車プローブデータ、重症患者疾病記録などの客観的なデータをもとに、埼玉県のプレホスピタルの問題点の明確化と改善策の提案を行いたい。

期待される成果

自治医科大学附属さいたま医療センター救命救急センターを搬送先とするさいたま市の消防本部が救命救急活動記録の提供、救急車へのプローブ車載器の搭載などに内諾している。重症患者疾病記録は、同センターからデータ提供ができる。加えて救急隊員の協力を得、次の成果を目指す。
1) 客観的データの収集と救命救急活動の実態把握(H28)
2) プレホスピタルの問題点把握(H29)
3) Medical control 改善のための具体策の提案(H30)

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