研究調査

research study

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生活構造からみた高齢者交通政策への提言

プロジェクトリーダー:鈴木 春男
年度:1995年, プロジェクトナンバー:H725

背景と目的

昨年度の調査研究で得られた問題意識から、本年度はそうした基礎研究的なデータをもとに、その応用を図り、政策への提案に結びつくような調査研究を行いたいと考えたわけである。昨年度の研究成果の上に、都市規模といった新たな視点も加えながら、高齢者の生活のパターン化を行い、それに基づいた具体的な戦略を提案したい。
提案内容としては高齢者の交通安全教育、都市のモビリティ環境、道路・施設・くるま、高齢者への交通支援策などといった観点が考えられるが、それら具体的提案事項を研究メンバーで論議し、その実行可能性や有効性を集団面接、アンケート調査、聴き取り調査などを通じて検証したいと考えたのである。
高齢者といっても、その生活構造、生活実態を見るとさまざまなパターンが存在している。ところが、高齢者に対するこれまでの交通政策は、高齢者の共通項に注目し、かれらを一律に扱う傾向があった。これからの社会は高齢者の交通環境に対して、さまざまなメニューを提供し、高齢者がそれぞれの立場から自分にあったメニューを選べるような方向に進むべきである。そのためには高齢者の生活実態に即して高齢者をセグメントし、そこからあるべき移動手段や道路環境、あるいは交通教育のあり方を考え、提案していくことが重要だと考えたからである。

成果物

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