研究調査
research study
通学路Vision Zero - 子供の事故死ゼロを目指して
プロジェクトリーダー:久保田 尚
年度:2015年, プロジェクトナンバー:H2758
背景と目的
子供の交通事故は最近減少傾向にあるものの、通学時等の重大事故が根絶できていない。通学中の子供の死亡事故をゼロにするという目標を掲げて行動すべき時と思われる。本研究は、このテーマに対して、主に次の点に取り組むものである。
・ 「通学路」や「スクールゾーン」等の用語の使われ方を整理し、概念統一をはかるとともに、通学路等の交通実態を明らかにする。
・ 日本における通学路の新たな交通安全対策として、狭幅員道路に設置可能な、関連設備がコンパクトで、かつ安価なライジングボラードの開発、導入提案を行う。
・ 通学路であっても迅速に交通安全対策が進まない一因となっている、「地区間の公平性への不満」に対応する日本版「点数化システム」を提案し、意識調査によりその適応性について検討する。
期待される成果
・通学路交通安全問題の整理(文献調査および法制度上の整理)
・通学路・スクールゾーンの実態調査:新潟市、浦添市、等
・狭幅員道路への設置が可能な、安価なライジングボラードの開発
・埼玉大学構内に上記ライジングボラードを設置した実験の実施
・対策実施地区選定のための日本版「点数化システム」の提案
※交通状況、地区の特徴(立地施設等)、住民意識といった項目を点数化することで、複数の候補地から優先対策地区を選定するシステムを提案する。2度のWEB調査を実施し、1度目の調査では、システム案構築のため個人の合意に影響する項目の抽出、2度目の調査では、システム案の妥当性検証を行う。