研究調査
research study
車いす使用者の交通安全ニーズに関する調査研究
プロジェクトリーダー:徳田 克己
年度:2000年, プロジェクトナンバー:H274
背景と目的
わが国では、ハードウェア面からのバリアフリー化が急速に進められており、駅、道路、役所、病院、デパートなどにおいてスロープやエレベーター等の設置が増えている。しかし、そのような環境賭備が進められるなかで障害者の交通間題に関する一般社会の障害理解についての研究はあまり多いとはいえない。障害者にとって、いくら法律・制度が整備されようとも、路上駐車や迷惑駐輪などは絶えず、生活上の大きなバリアになっているとともに、それらのバリアによって交通事故の危険性が増していると考えられる。
そこで本研究では、車いす使用者の通行環境における交通安全ニーズや事故経験などを総合的、網羅的に調査し、車いす使用者が通行する上で必要となる交通環境の整備の内容、ドライバーや歩行者に対するニーズ、意見などを明らかにし、車いす使用者の交通安全確保のための働きかけの資料を作ることを目的とする。なお、これらの結果は報告書にまとめ、関係各方面(自動車教習所、警察、自治体等)に知らせたいと考えている。