研究調査
research study
交通安全と交通取締りに関する基礎的研究
プロジェクトリーダー:森本 章倫
年度:2010年, プロジェクトナンバー:H2295
背景と目的
道路交通法違反に対する対策として交通取締りが実施され、交通事故防止に大きな成果を挙げている。しかし、依然として交通ルールを守らないドライバーは後を絶たず、一斉取締りや罰則強化後は、短期的に交通事故が減るものの、時間が経つとまた増加してしまうといった傾向も伺える。
安全な交通社会を形成するためには、交通ルールを遵守する環境整備とドライバー自身のモラル向上など、多面的なアプローチが必要である。そこで、本研究では、交通取締りと交通安全の関連性について、多岐にわたる専門家を交えて科学的に検討することを目的とする。
期待される成果
わが国の交通取締りの経緯を道路交通法と合わせて整理しつつ、実態データの統計分析を通して交通取締りが交通事故の減少に与えた効果を明らかにする。その上で、交通規制やドライバー心理などの視点で、交通取締りの影響を検討する。
研究は概ね以下の5つの視点を含む。
① 交通取締りの実態と歴史的経緯
② 交通取締りと交通事故の統計的関連性
③ 交通事故と交通規制の関連性
④ 交通取締りがドライバー心理に与える影響
⑤ 交通取締りの社会的受容性