research study
≪社会貢献≫青少年に対する効果的な交通安全教育の普及促進活動
背景と目的
上記の自主研究プロジェクト 2006C の実施を通して、効果的な交通安全 教育を普及させていくための要件について基礎資料の収集と分析を行って きた。とりわけ、児童生徒主体の交通安全教育活動は、子どもたちの興味 関心を引き出し、意識・行動変容を導く可能性が高いことが見出された。 児童生徒主体の教育活動が、より一層社会に普及し定着することを目指 し、本研究では次の 2 つの活動を展開し、社会実装を実現することを目的 とする。①褒賞助成制度を活用した普及促進(児童生徒が主体となった 交通安全活動に関して、理想的な交通社会の実現に貢献する、また将 来的な発展が見込める活動を表彰し、その活動の継続を支援する)、② 社会実装を志向した継続的活動を支援する仕組み(児童生徒主体の 活動が学校現場で継続的に実施されていくために、指導案・教材の作成 支援、指導・学習方法に関する助言等のサポートを行う)
期待される成果
①褒賞助成制度を活用した普及促進に関して 高校生を中心とした若者の主体的な活動を奨励することで、若者自身の 社会貢献の意識(市民性、社会性の育成を含む)を高めるとともに、モ デルとなる教育活動の普及が期待される。2021 年度はトライアルとして実 施し、将来的に IATSS 褒賞助成制度の中に、「業績部門(ユース部 門)」を新設し、社会に対して超学際的観点から積極的に働きかけていく ような褒賞助成制度の仕組みを提案したい。 ②社会実装を志向した継続的活動を支援する仕組みに関して 教員・管理者の異動、児童生徒の入学・卒業など、教育活動への参加者 が入れ替わったとしても、学校現場(地域・家庭を含む)に児童生徒主 体の交通安全教育が、継続的に引き継がれ、定着し、発展していくことが 期待される。実際に学校関係者に対して、教材・指導案作成等の支援活 動を実践しながら情報を収集し、理想的な支援の仕組みを提案したい。 ※上述の①と②は表裏の関係にある。①においては、児童生徒主体の継 続的かつ先駆的活動を掘り起こす作業が必要であり、そのためには②にお いて、児童生徒主体の継続的な活動を支援する働きかけが必要となる。