研究調査

research study

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電動モビリティ混在下の安全快適な道路環境整備に関する研究

プロジェクトリーダー:鈴木 弘司
年度:2020年, プロジェクトナンバー:2008A

背景と目的

セグウェイ、ミニセグウェイなどのパーソナルモビリティ、電動キックスケータ ー、超小型モビリティなど、様々な電動モビリティが開発され、安全快適な交通社会を実現するための次世代モビリティとしての普及が期待されている。しかし、わが国では歩道、車道内で既存モビリティとの混在により生じ得る問題への懸念から、社会実験的な検討はされるものの、現時点で 法的な整備も整わない状況にある。 そこで、本研究では欧州での先行導入例を調査し、上記モビリティをわが国に導入する際にクリアすべき障壁を明らかにする。その際、自動車あるいは歩行者中心の異なる道路空間利用形態を有する日本および複数国 を対象として、各種電動モビリティ混在下の歩道、車道空間における利用者心理、挙動、コンフリクトを分析し、複数主体が安心して利用できる歩道および車道空間のあり方について明らかにする

期待される成果

わが国において急速に進む少子高齢化や人口減少の問題により真に必要 な道路インフラを見極め、空間の再構築を進める必要がある。その際、 自動運転車両のみならず、各種電動モビリティも安全な交通社会の実現 に対して大きな役割を担うことは間違いない。しかし、現状では道路空間 におけるこれらモビリティの位置づけが明確でなく、また既存モビリティとの混在により生じる影響が、実際の挙動に基づいて定量的に評価されていな い状況にある。 本研究では、1. 電動モビリティ導入にかかる実際上の問題点を欧州の行政機関調査により明らかにすること、また、2. 実験施設と実フィールドでの調査に基づき、各利用者心理、挙動や生理学的指標の観点から分析をすることで、歩道、車道上における電動モビリティの混在の影響を明らかにすること、さらに、2 の結果を踏まえて、3. 交通流に与える影響をシミュレートし、利用者が安全快適に共存できる各種電動モビリティの適用箇所、必要な道路空間、附帯施設等の条件を明らかにすることで、上記課題についての解決策を提示することを目指す。

成果物

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