研究調査
research study
≪国際連携≫インド小規模都市群における地域に根ざした計画・デザインの提言と社会実装の取り組み~持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を視野に~」
プロジェクトリーダー:福田 敦
年度:2018年, プロジェクトナンバー:1840
背景と目的
2015年採択された持続可能な開発目標(SDGs)では、交通事故死亡者数の半減や大気汚染レベルの低減など交通に関する多くのターゲットが設定された。しかし、その実現を確かなものにするためには、各都市における具体的アクションに落とし込む必要がある。本プロジェクトでは、2015年まで行ったAGRAプロジェクトの成果を、SDGsの視点からインド小規模都市群に展開する方法を、インド工科大学のコミュニティーに根差した取り組みと当学会の領域横断的な知見をフル活用することで提案し、具体的取り組みの実施につなげることを目的とする。
期待される成果
インドの人口100万人以下の小規模都市群に対して、安全だけではなく、環境などSDGsで掲げる複数のターゲットを達成するための具体的方法論を提言できる。SDGsは国を対象とする目標であり、これを各都市に落とし込む方法を示すことは大変重要である。ワークショップを通じて、ステークホルダ―・住民の意識、ニーズを把握することで、SDGsターゲットとの関連性を具体化できる。なお、インドで得た研究成果や知見は、アジアの他国の交通安全や道路・都市計画に応用しうるものであり、プロジェクトの最終年度には水平展開の可能性を探る。