研究調査

research study

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マレーシアにおける情報共有型交通安全対策スキームの実施支援

プロジェクトリーダー:赤羽 弘和
年度:2016年, プロジェクトナンバー:1602

背景と目的

マレーシアでは 、 単位人口 あたりの交通事故死者数 が 日本の 約 5 倍 と深刻 であり、日本の交通安全分野の経験や 成果に注目している。 これを受け、 IATSS 及び国土交通省のプロジェクトとして H10 21 年度に 千葉県鎌ヶ谷 市 、市川 市等向けに 開発、 実地適用 し たスキームを 、Web ツール を多言語 英、マレー、中国 各語 化したうえで同国第 2 の都市 の ペナン に適用し、事故・ヒヤリ 体験 データ分析及び現地観測・分析に基づく 対策案の企画まで実現した。今回は、この対策の施工 及び効果評価の実施までつなぎ、併せて データ収集・分析の高度化と 知識 ・ 経験の国際的共有を目指す。

期待される成果

ペナン市のアン助役、アドナン 土木 局長、ラジェンドラン 同 副局長 が同スキームの再起動と現地負担による対策施工を内諾 済みであり、 現地警察との連携関係も構築済み の 受入 れ 環境 下で、 次の 成果 を 目指す 。
1) 対策施工 支援 と 効果評価 (2 ~3 年) 。
2) マレーシア の 全国レベル DB 用 事故 データを鎌ヶ谷スキームのGIS ベース分析システム にも変換入力して 活用 できている ので、現場での 紙ベース入力から スマートフォン等の普及携帯端末 利用方式を導入 し て 効率化・高精度化を図る。 (2 年)
3) 開発・実用済みの交通事故統計原票準拠様式 による 携帯端末によるヒヤリ体験入力システム を 、スマートフォンの GPS 機能対応に改良し、 ヒヤリ体験データの収集 ・ 還元 の 範囲を市職員・プロドライバーから一般市民に拡大 し啓発活動とも連携させる (3年) 。
4) 事故・ヒヤリ 体験 データ分析及び現地観測・分析に基づく安全対策 PDCA サイクル のインターネットを介した 国際共有 体制の構築 (2 年) 。

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