研究調査
research study
障害者に対する交通サバイバル教育の実態分析と課題の明確化
プロジェクトリーダー:徳田 克己
年度:2004年, プロジェクトナンバー:H633
背景と目的
昨年度のプロジェクト「交通バリアフリー教育の内容の選定と方法の開発」において、教習所及び小中学校における交通バリアフリー教育の実態を解明し、問題点と課題を明確にすることができた。その研究において、障害者に対する交通安全を守るためには一般市民の交通バリアフリー意識を高めるだけでは不十分であり、同時に障害児・者が交通サバイバル技術を高めるための教育を行っていくことが不可欠であることが痛感された。一般市民に対する交通バリアフリー教育と障害児・者に対する交通サバイバル教育がともに機能して、1障害者の交通安全を守ることができるのである。そこで本研究では、障害者が在籍している特殊教育諸学校、中途障害者のためのリハビリ施設、障害者の通う教習所を対象とした調査を行い、交通サバイバル教育の実態を明確化するとともに、地域に生活している障害者に対する調査を行い、サバイバル教育に対するニーズを把握して、提言の形で教育現場に還元したい。
期待される成果
1。 交通サバイバル教育に関する教材分析
全国の養護学校、リハビリ施設、教習所などにおいて使用されている教育資料の内容を分析する。
2。 交通サバイバル教育に関する実態調査( 質問紙調査、ヒアリング調査、視察)
全国の養護学校、リハピリ施設、教習所から約300飾所を抽出し、サバイバル教育の実態を調査する。その中から好事例を選び
視察・ヒアリング調査を行う。
3。 交通バリアフリー教育の調査結果との統合化
昨年度のプロジェクト研究の結果( 交通バリアフリー教育の実態分析) と本プロジェクト研究の教材分析の結果及び実態調査の結
果を総合的にとらえ、現在の障害者に関する交通安全問題における課題を明確化し、提言の形にまとめる。