研究調査
research study
人口減少時代における土地利用フレームワークと交通システム
プロジェクトリーダー:林 良嗣
年度:2004年, プロジェクトナンバー:H632
背景と目的
厚生労働省の社会保障人口問題研究の推計によれば、今後100年間で日本の人口は現在の半分になると予測されている。今のままの市街地を維持し続けるならば、100年後には、人口1人当たり2倍の市街地維持費(いわゆる公共投資)負担をしなければならない。しかしながら、社会保障費の負担と、成熟期に入った経済を考えると、市街地維持負担はほとんど不可能である。したがって、人口規模に応じた市街地に戻すために、根本的に交通システムを改める必要がある。
本テーマは、このわが国の根本問題をIATSSにおいて取り組むことを提案するものである。特に、郊外にスプロールした市街地の計画的撤退を目標として掲げ、また、撤退のために用意されるべき景観保証・低環境負荷型中心市街地形成のための方法論について、異なった専門を有する者が集まって新鮮な発想を持って討議する。そして、これまでの拡張が当たり前の土地利用を、人口構成、環境制約、財政制約を考慮して、いわば身の丈にあった市街地へと畳み込むための土地利用フレームワークと、それを誘導し支えることのできる交通システムの提案をめざす。