研究調査
research study
知的障害者のモビリティ確保のための都市公共交通の課題
プロジェクトリーダー:中村 文彦
年度:2012年, プロジェクトナンバー:H2419
背景と目的
知的障害のある児童生徒の通学状況に着目し、スクールバスによる通学及び公共交通による通学について、23年度研究成果で秋からになった、現在抱えている課題の解決案を設計すること、設計した解決代替案について、実験やシミュレーション等を通して評価を行い、提案発信すること、を目的とする。具体的な解決代替案設計に関して、スクールバス通学については、ブラジル連邦クリチバ市のSITES型のシステムの導入可能性を、公共交通通学訓練については、ドイツのMogLiプロジェクトで検討されている貸切車両訓練の導入可能性と、駅アクセス徒歩経路での足型標示のデザイン標準化と訓練への導入可能性を検討する
期待される成果
SITES及びMogLiについては、23年度に実施できなかった、現地の児童生徒へのインタビュー調査と、23年度研究成果についての意見交換を行う。
スクールバスについては、神奈川県内の都市をフィールドとして、SITESでの現状課題を踏まえ、我が国で導入した場合の、利用者側、学校側、運営費用面での効果の試算を行い、導入可能性を評価する。
貸切車両による訓練については、MogLiでの現状課題を踏まえ、協力いただける神奈川県内の特別支援学校をフィールドとして、訓練実験を行い、導入可能性を評価する。
足型標示については、協力いただける学校において、学校内での設置実験を行い、導入可能性を評価する。
以上の結果をもとに、具体的な提案を行う