研究調査
research study
健康起因事故防止のための実証的研究と防止対策の普及啓発に関する研究
プロジェクトリーダー:谷川 武
年度:2017年, プロジェクトナンバー:1707
背景と目的
健康障害が事故の原因である重大な交通事故の増加を受けて国土交通省は、健康起因事故対策検討委員会を設置する等、健康起因故防止は、交通事故対策の重要な課題である。本プロジェクトでは、トラック、バス、タクシー運転者を対象に、これまで系統的な対策が遅れていた緑内障のスクリーニング検査ならびに花粉症時に眠気を起こす服薬に関する調査を睡眠時無呼吸症候群(SAS)スクリーニング検査受診者を対象に実施し、これらの健康障害に対する対策法の確立と普及啓発を目的とする
期待される成果
トラック、バス、タクシー等の運転者において健康起因事故の原因としてSAS、緑内障、花粉症時の服薬による事故のリスクを3年間の前向き研究で明らかにするとともに、適切な対応策を確立することで、これらの健康起因事故への対策法の普及が期待される。また、日本と同様の交通先進国であり、かつ交通事故死亡者数の多い韓国における健康起因事故対策に貢献するための検討を行う。