研究調査
research study
メガシティ形成におけるモビリティの役割の解明と 持続可能なモビリティ戦略のためのクロスアセスメント手法の開発
プロジェクトリーダー:土井 健司
年度:2011年, プロジェクトナンバー:H2309
背景と目的
世界のメガシティ形成におけるモビリティの役割を国際比較から明らかにし、今後の大都市交通モードのあり方を検討する。さらに上海、ムンバイなどのアジア都市を対象として、今後のモビリティ改善が安全・経済・社会・環境に及ぼす影響を評価するクロスアセスメント手法を開発し、望ましい統合交通戦略を提言する。
期待される成果
実態調査や文献に基づく国際比較分析とモデルを用いた政策分析を柱とする。 1)今世紀中に都市人口は急増し、アジア、アフリカを中心に数多くのメガシティが出現すると予測されている。その規模、競争力、質を規定する主要な要因の一つであるモビリティの形態と都市構造を、世界の主要都市で調査・比較し、モビリティがメガシティ形成に果たす役割を明らかにする。
2)都市間や郊外部でのファストモビリティと都市内のスローモビリティの関係に着目し、両者の階層性や補完性が、交通システムの安全性、効率性、公平性、環境負荷に大きな影響を及ぼすことをモデル分析(クロスアセスメント)によって明らかにする。また、従来の交通モードを接続する新たな都市内移動手段の必要性と、そのインパクトについても検討する。