研究調査

research study

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ドライバーの危険回避行動に関する基礎研究

プロジェクトリーダー:喜多 秀行
年度:1998年, プロジェクトナンバー:H049

背景と目的

効果的な交通安全対策を策定するためには、ドライバーの運転行動に対する理解が不可欠であることはいうまでもない。なかでも、事故の危険に直面しているドライバーがとる「危険回避行動」は事故の発生に大きく関与する支配的な要因のひとつである。これは、車を運転するか否かといった選択から、事故を起こさないよう慎重に運転するか否かといった運転態度、さらには差し迫った事故危険を回避するための運転操作にまで及ぶ広範にわたる概念であり、さまざまな段階で事故の発生に大きく関与している。しかし、交通事故リスクに対する認識の形成やドライバー間での認識のずれ、さらにはドライバーを取り巻く種々の環境が危険回避行動にどのような影響を及ぼしているかということについてはあまり研究の蓄積がなされていないのが現状である。これは、「危険の認識」、「危険の受容」、「危険回避技術」等がドライバーにより大きく異なり、かつそれが他のドライバーのそれに少なからず依存しているためと考えられる。
そこで本研究では、危険回避行動を規定する要因やその形成構造に関して検討を加えるとともに、いくつかの状況を対象にドライバーを取り巻く走行環境や事故経験ならびに交通)レール等がドライバーの危険回避行動に及ぽす影響と事故への関与のメカニズムを分析し、効果的な交通安全対策策定のための示唆を得ることを目的とする。

成果物

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