研究調査
research study
動的な環境における視感覚の特性 ~車間距離の選定~
プロジェクトリーダー:中島 源雄
年度:1982年, プロジェクトナンバー:527
背景と目的
これまでに、われわれは高速道路における人ー車系の走行特性の1つである車頭距離に注目して、とくに、夜間の接近減少路中心とした研究絵を行ってきた。具体的にはヒエラルキー構造によって、一方では人ー車系の下位システムとみられる運転者の視覚的な特性から説明し、他方では上位システムの交通環境から、高速道路における特有な規範の問題、人ー車系のブロッキシミクス(近接学)などからアプローチした。また、その過程で視覚的な距離判断の欠点を補う目的から、車頭距離を検出できる尾灯を検討し、同時に、運転者が車頭距離を測定するために、前照灯による先行者までの照明条件が重要な役割を果たすことも解明した。
今年度は、こうした一連の研究の最終年度ということもあって、次の2つの課題について報告する。
1)者軍の影響を反映した車頭距離と夜間の接近現象の観測
2)前照灯の影響による車頭距離の評定と夜間の接近現象の検討