研究調査
research study
XR を活用した事故メカニズムの解明と安全対策 ~北日本地域での異常気象時を中心に~
プロジェクトリーダー:浜岡 秀勝
年度:2023年, プロジェクトナンバー:2305A
背景と目的
XR(クロスリアリティ)は、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR (代替現実)など、現実社会と仮想世界を融合させる技術の総称であり、交通研究で も急速に活用されてきた。本研究では、異常気象や夜間など通常の手法では状況の再 現性が困難な交通状況を取り上げ、事故リスクを高めるドライバ行動や事故発生のメ カニズムを検証して、具体的な対策の提言に結び付けることを目的とする。
期待される成果
北日本地域に特徴的な降雪時及び凍結時のドライバ行動の研究を対象として研究し、 視界不良時の行動(直進時や右左折時のハザードの見落とし等)を分析することで、 その対策案として、見落としたハザードに対する AR-HUD(AR 技術を用いたヘッ ドアップディスプレイ)や道路上への視線誘導用ガイドライトなど、いくつかの技術 的対策を XR 技術で映像化し、それらの効果評価を実施する。XR 手法を用いて、異 常気象時の状況を再現し、高齢者や初心者など、質の異なるドライバ集団に幅広く効 果を及ぼす対策を短期間で評価できることが本研究の独自性と考えている。