研究調査

research study

Share
facebookxhatenapocket

数寄屋橋交差点の研究

プロジェクトリーダー:岡 並木
年度:1975年, プロジェクトナンバー:001

背景と目的

学際的研究のトレーニングを目的として、数寄屋橋のスクランブル交差点を研究対象に選び、 ここにどんな問題点があるかを調査研究した。この調査研究に参加したのは、専門分野の異る8人である。
この調査研究の正式の発表形式は、報告書方式をとらず、 フィルム、スライド、音声による視聴覚方式によることにした。以下の報告書は、正式報告の要旨としてまとめたものである。作業は、まず客観的な実態を手がかりに、検討すること忙した。予備調査として、 5 0年4月の祭日を選び、 9時から17時の時間帯を対象に、 実態のビディオ撮影を行い、討議用の資料とした。
これらをもとに、討議を重ねた結果、いろいろな研究テーマが、 ここにあることがわかった。たとえば、横断歩行者と車両との間のコンフリクト現象、地下道を利用する歩行者の行動、 交差点の状況と歩行者の挙動の関係、歩行者の行き先と周辺地域の関係、 周辺地域を含む信号サイクルと現示時間の状況、 などである。これらを整理した結果、私たちのチームとしては、数寄屋橋交差点を利用する歩行者にとって、 ここでのスクランブルシステムが、安全性で、 どんな意味を持つのか。また便利さの点ではどうなのか、を観察することを中心にすすめることにした。
この結果、数寄屋橋交差点のような大きな交差点を、スクランプル化することは、歩行者忙とって、必ずし忠、的確な対策とはいえないのではないか、という疑問点が浮び上ってきた。この点をさらに明確にするために、 この研究は、 5 0年度後半期の研究プロジェクト00 5 S、 0 0 5 Tにひきつがれた。

成果物

一覧へ戻る