交通安全マイスターとは
交通安全マイスター褒賞制度とは
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交通安全マイスター・ジュニア Meister of Road Safety [Junior]
小学生の主体的な交通安全の活動を表彰する。
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交通安全マイスター・ジュニアユース Meister of Road Safety [Junior Youth]
中学生の主体的な交通安全の活動を表彰する。
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交通安全マイスター・ユース Meister of Road Safety [Youth]
高校生・大学生など若者の主体的な交通安全の活動を表彰する。
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交通安全マイスター・アテンダント Meister of Road Safety [Attendant]
児童生徒の主体的な交通安全の活動を支援した若手教員の活躍を表彰する。
交通安全マイスター褒賞制度とは
受賞校紹介
岩手県立盛岡工業高等学校 生徒会執行部
毎年実施されている外部講師による交通安全講話を、生徒主体の交通安全シンポジウムへと発展させました。企画、司会・進行、シンポジスト等の運営スタッフは生徒会執行部が務め、外部の専門家(管轄下の地元警察、交通指導員、交通安全有識者など)を招き、生徒が司会進行するという画期的な交通安全行事を継続的に実施しています。シンポジウムでは、生徒からの情報提供をもとにした通学路の危険情報の共有や、生徒同士の討議を取り入れるなど、生徒が我が事として交通安全の問題を考える工夫が施されています。
自転車通学時の事故ゼロを目指すため、新入生への注意喚起及び在校生の交通安全意識向上を目的としたオリジナルの交通安全CM動画制作に取り組みました。制作及び演出は生徒会執行部が担当し、各部活動部員による出演や、工業高校の専門性を活かしたデジタル技術の駆使により、様々な生徒の自主的な参加による興味深いCM動画を完成させました。
高知県立須崎総合高等学校 交通安全推進委員会
交通安全推進委員の生徒が中心となり、自転車通学生徒のヘルメット着用率向上のための方策について議論し、ヘルメット着用週間の実施という生徒独自のアイデアが提案され実践されました。定期的に着用率を測定しながら対策効果を把握し、さらなる対策へつなげる手法が科学的であり、その取り組みは着実に着用率向上に結びついています。また、生徒が記者となって登校時の危険状況について取材を行い、その内容を交通安全新聞に掲載することで、全校生徒・保護者・教職員に情報共有するという独自の啓発活動を推進しました。
高知県内の高校8校の代表生徒が集う上記シンポジウムの開催にあたり、開催校として積極的に他校生徒と討議を行い、有意義な情報交流を行いました。この交流がきっかけとなり、後日、他校生徒と協働でヘルメット着用啓発の街頭活動を実現しました。
宮城県富谷高等学校 生徒会執行部
地域と協働して交通安全マナーアップ運動を生徒の積極的な参加により継続的に推進しています。さらに新たな活動として、全校生徒からの情報をもとに自転車ハザードマップを作成しました。その情報を学校内で共有し、生徒全員が当事者意識をもって事故防止の活動に主体的に取り組んでいます。
他県の高校生とWeb会議を通して、相互の取り組みについて積極的に意見交流を行いました。みやぎ高校生サイクルサミットでは、生徒が主体となる運営に協力し、県内外の他校生徒との有意義な意見交換を実現させました。「サイクルサミットへの参加や生徒みなさんの活動はすべてに意味がある」という生徒会会長が提示した考えは、今後のサイクルサミットにおいて、生徒主体の活動を推進する上での基本理念になり得ることから高く評価されるものです。
土佐市立蓮池小学校 4年生
校区の危険箇所において実地調査を行い、客観的なデータを収集することで問題点を整理するとともに具体的な解決策を提案しました。環境改善の要望だけでなく、自分たちにできること(安全確認の励行など)についても言及し、一連の学習プロセスが、児童の主体的な気づきやアイデアに基づいていました。
地域関係者(地元警察、教育委員会、保護者、地域見守り関係者など)および同校1年生を招き、上述の校区危険箇所に関する調査結果の発表会を行いました。児童自ら司会進行を行い、各危険箇所の問題と解決策について寸劇等を演じるなど、参加者に分かりやすく説明しました。児童の熱心な取り組みと印象に残る優れたプレゼンテーションが、参加した大人たちの心を打ち、社会をより安全なものに変えていく原動力となり得ただけでなく、自分たちの学びを社会へ還元するという新しい学習指導要領を実践するよきモデルとなり得ました。
岩手県立盛岡工業高等学校 実習教諭 小野寺優介 氏
全校生徒を対象とした交通安全シンポジウムを開催するにあたり、その企画・運営を生徒会執行部生徒が主体的に関わることができるよう、生徒の意見を尊重し、生徒の意欲を引き出し、生徒に寄り添う姿勢で熱意をもって的確な支援を行いました。開催に際しては、シンポジウム資料のとりまとめ、学校内外の関係者との調整を図るなど、生徒主体の活動が画期的なものになるように導きました。一連の取り組みは、交通安全CM動画の制作活動へと発展し、生徒のアイデアを活かした動画制作のディレクター的な存在として完成へと導きました。
土佐市立蓮池小学校 教諭 濵口高彰 氏
児童が校区の危険箇所について実地調査を行うにあたり、環境を観察する視点や、問題点と解決策を考える視点を児童が的確に学ぶなど、総合的な学習の時間の実践において的確な指導を行いました。地域の交通安全の問題に児童自らが関心をもち、深い学びへと導くという一連の指導内容が非常に優れたものでありました。また、地域関係者や下級生への発表の場では、子どもたちが主役となるよう導いただけでなく、子どもたちの潜在的な表現力をより確かなものへと向上させた指導力は高く評価されるものです。