褒賞
award
第28回 平成18年度(2006年)
著作表題
ルーラル地域の公共交通 -持続的維持方策の検討-
受賞者
福田 晴仁
受賞理由
本書は、東京一極集中と地域社会の崩壊が続く現状を、公共交通を通じ、実態の把握と分析を行い、解決策をまとめたものです。研究対象を、「人口規模が小さく、社会経済的主体が低密度に分散している地域をルーラル地域」と定義しています。この地域設定が、公共交通の問題の所在、現状分析と維持方策の検討などの理解を助け、公共交通の政策的課題のための提案につながっています。公共交通問題を地方自治体レベルの地域政策として事例研究をもとに評価し、持続的な維持方策の提言を行った筆者の考え方と意欲的な関わり方は、多くの知見と示唆を与えると高く評価されました。