褒賞

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第32回 平成22年度(2010年)

業績1

業績題目

地域の核としての能登空港

受賞者

能登空港利用促進協議会・能登空港利用促進同盟会

能登空港

受賞理由

人口減少と高齢化が進む能登地域において、鉄道の廃止が進む中、平成15年に能登空港は開港しました。地方空港を取り巻く環境は厳しく、何としても存続させたいという住民の強い思いから、精力的に基盤整備と利用促進が進められました。基盤整備では、自治体施設合築による地域拠点化、全国初の搭乗率保証制度、日本航空学園誘致など、利用促進では、魅力的な商品の提供や、自治体間で目標搭乗率達成を競う仕組みなど、多彩な取り組みが見られます。これにより、賑わいを見せる空港は地域の核としての位置づけを確立し、今後のインフラ整備に明確な方向性を与えました。また、それは、空港整備や地域振興等の部局の密接な連携体制と住民の地域を守るという連帯感により達成されたもので、他の地方自治体に多くの示唆と活力を与えていることは、交通社会の望ましい姿として高く評価されます。

業績2

業績題目

都心幹線街路における歴史的親水緑地空間の復元整備プロジェクト ~札幌市創成川通アンダーパス連続化事業~

受賞者

札幌市

創成川公園

受賞理由

創成川通は札幌市の交通の主軸で、歴史的遺産の創成川と共に市のシンボル的存在です。しかし、車社会の進展に伴う車道拡幅で景観が損なわれ、後に、混雑や環境の改善のため一部をアンダーパス化しましたが、結果的に市街地分断をもたらしました。そこで、アンダーパス連続化による都心通過交通の全面地下化と、親水緑地空間の再整備が計画されました。市民懇談会やワークショップで合意形成を図り、「緑を感じる都心の街並み形成計画」を策定、平成21年に創成トンネルが完成し、本年3月に創成川公園が完成しました。本事業は、都市空間整備のあり方を見直し、歴史的景観の保全と市民の憩いの場としての空間再生を果たしたという点で、市街地の魅力低下、交通混雑、環境問題を併せて解決する都市空間整備の方向性を明快に示すものであり、これを全国に先駆けて実現した点でも高く評価されます。

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