award
第29回 平成19年度(2007年)
業績1
業績題目
斜面地居住者高齢化への多面的な交通対策への取り組み
受賞者
長崎市
受賞理由
長崎市は、わが国有数の斜面地都市で、他の地方都市と同様に、人口減少、少子高齢化が進み、斜面地の不便さから、斜面地のモビリティ確保へのニーズは高くなりました。このため、平成13年度には、簡易輸送システムを天神町地区に導入し、その後市内の2地区へ導入しています。平成14年度には、斜行エレベータを南山手地区に導入し、地区整備、路面電車との接続向上も進めています。また、乗合タクシーを4地区で導入し、公共交通も確保しています。さらに、十善寺地区では、住宅内エレベータを開放し歩行者動線の充実をめざしています。この結果、利便性が向上し、他の地域で導入要望が高くなっています。多くの資源や制度を活用し、地域の実情に応じて展開していく取り組みは、これからの地方都市でのまちづくりの方向性のひとつとして、多くの都市に対して励みになるものであり、具体的な成果をあげ、さらに展開していく事業姿勢は高く評価できるものです。
業績2
業績題目
主体間連携を土台とした多世代にわたる交通安全活動
受賞者
香川県交通安全教育推進会議
受賞理由
香川県は、「交通死亡事故の恒常的な多発県」と呼ばれているため、体系的な交通安全教育を推進するための調査研究活動をもとに、交通死亡事故多発県から脱却することと、交通マナーの向上を図ることを目的とし、香川県警察本部・香川県知事部局・香川県教育委員会・関係機関・関係団体などの多様な分野の機関・団体が連携し、2002年に、「香川県交通安全教育推進協議会」が発足しました。多様な分野の機関・団体が主体間の連携を保ち、体系的に目標を定め、継続的に運動してきた例がありません。また、独自の動画教材を作成し、さまざまな交通安全教育の機会に活用しています。現在、香川県は自転車利用者の交通ルールの遵守とマナーの良さが顕著で、小・中学生の自転車利用時のヘルメット装着と安全走行の実践は県下一丸となっての交通安全教育の普及推進運動の展開した成果として高く評価できます。