褒賞

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第26回 平成16年度(2004年)

業績1

業績題目

鉄道再生に向けた行政・住民・企業が一体となった取り組み

受賞者

えちぜん鉄道株式会社

電車の前に並ぶ女性社員たち

受賞理由

福井県の京福電鉄が、正面衝突事故などによって平成13年に鉄道事業から撤退後、鉄道存続を検討する沿線自治体では、住民の支援を背景に、第三セクターによる存続が合意され、平成14年にえちぜん鉄道株式会社を設立しました。業務改善施策として自動列車停止装置の完備と、運転士の安全教育の徹底を実施して、平成15年10月の全線開業に至りました。えちぜん鉄道は、地域共生型の企業として、安全なサービスと自立存続を理念に、安全性向上、サービス強化など様々な取り組みを行っています。

この鉄道再生に向けた取り組みは、地方の鉄道廃止が進む中、鉄道存続を沿線の自治体、企業、住民が支えていくモデルケースといえ、そのプロセスにおける努力には学ぶべきことが多く、地方公共交通のあり方を考えていく上で、ひとつの方向性を示しているものと高く評価されました。

業績2

業績題目

「道路交通政策史概観」の編纂

受賞者

道路交通問題研究会

受賞理由

本書は、明治以降の道路交通について、あらゆる角度から検証を試み、数多くの資料を収集・分析し尽くしてまとめられた大著で、著作物としての高い価値と、編纂活動の努力、今後の道路政策研究に及ぼす貢献に鑑み、業績部門で評価しました。「論述編」では、明治初年から始まる交通や法制度の変遷、道路交通政策や交通の実態について、時代ごとに幅広く記述され、さらに、別編では、編纂活動の中で熟成された貴重な知見が披露されています。 「資料編」には、道路行政資料や各種統計、自動車行政資料、太政官布告、新聞社説一覧などが収録、整理されています。これだけ広範囲にわたる資料を収集、まとめた偉業は、多様な分野の執筆者の参加と、類まれな編集能力が発揮されてなしえたもので、今後の道路交通史の研究に対して重要な情報と示唆を与えるものとして高く評価されました。

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