国際交通安全学会（IATSS）は、各専門分野で活躍する精鋭の会員を中核に、望ましい「交通社会」の実現を目指すための学際的な集いの場であり、すでに40年を超える活動の歴史をもっています。
　その間、交通社会のめざましい発展は私たちに便利さと豊かさをもたらしてくれましたが、エネルギー・環境面で負荷が少ない、安全・安心な交通社会への道はいまだ途上にあると言わざるをえません。

IATSSは、専門分野間の壁を取り払った学際的な調査研究を重視するとともに、多様なステークホルダーの主体的な参画を求め、科学・政策・社会が手を携えて、お互いの発展につながる「共創」関係の構築を目指しています。

IATSSは、日本国内にとどまらず、グローバルな交通社会にも眼を向け、世界各地の交通事情と交通文化の多様性を踏まえて、それぞれの地域の交通社会の新しいパラダイムが描けるような国際的諸活動を展開しています。

IATSSは、創立50周年を迎える2024年に向け、学際的、国際的、先進的な取り組みの飛躍を目指して、交通と安全に関する国際的な議論を定期的に行うためのフォーラムの開催など、新たな活動をスタートさせています。

これまでの活動に対し、ご指導いただきました関係各位に謹んで御礼申し上げるとともに、今後のIATSSの活動に対するさらなるご支援を、心よりお願い申し上げます。

IATSS会長　武内和彦